おでかけ

日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展へ行って来ました @松本市美術館

時をかける少女・天空の城ラピュタ・もののけ姫・火垂の墓など超有名なアニメの背景を手がけた「山本二三(にぞう)」展へ行ってきました。

全て見たことがあるアニメ映画で、印象的なシーンがたくさんあります。そしてそれを影で支えるように背景の絵があって始めて成り立つもの。

  • 「時をかける少女」の空
  • 「天空の城ラピュタ」の空
  • 「もののけ姫」のシシ神の森

背景はそのアニメーションの設定を大きく左右する大事な舞台装置であり、キャラクターたちが行動する世界そのもの。背景=世界観と言っていいかもしれません。

アニメは大好きでよく見るのですが、「背景」を美術館で観るというのは始めての体験でした。結論から言うと好きな作品の舞台裏が覗けたような気持ちになり、とても面白い有意義な展示会でした。

※現在長野県の松本美術館での「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展」は終了しています。

日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展

松本市美術館の玄関口

松本市美術館HP

アニメーションの美術監督・背景画家として、数々の名作に携わってきた山本二三やまもと にぞう。その40年にわたる画業をご紹介する展覧会です。
山本二三は、1953年、長崎県・五島列島に生まれます。建築と絵画を学んだのち、アニメーションの背景画の仕事を手掛けるようになると、24歳という若さで、宮崎駿監督のテレビアニメ「未来少年コナン」の美術監督に抜擢ばってきされ、その後は「天空の城ラピュタ」、「火垂るの墓」、「もののけ姫」、「時をかける少女」などの美術監督も務めました。
入念な取材、綿密なスケッチ、豊かな色彩感覚、そして繊細な表現から生み出されるリアルな背景画は、個々のアニメーションを特徴づけるだけでなく、見るものを一瞬にしてその世界へと引き込みます。
本展では、アニメーション用の背景画を中心に、その前段のスケッチ、イメージボードなどを含む、初期から新作まで約220点を一堂にご紹介します。松本の風景を描いた最新作も登場します!日本アニメーション界の巨匠・山本二三による珠玉の背景画世界をお楽しみください。

松本市美術館HPより引用

長野県は松本市美術館にて開催されています。夏休みということもあってか、駐車場は常に満車状態でした。長野県ナンバーの車も、県外ナンバーの車も多数停まっていて人気の程が伺えます。

 

館内に入ると草間彌生さんのオブジェがありました。ここ松本は草間彌生さんの故郷だそうで。

 

 

圧倒的草間彌生ワールド…。

 

受付でチケットを購入して、いざ美術館の中へと進みます。

 

階段の途中にも背景の絵が飾ってあり、それを利用して案内をしてありました。これはもののけ姫のシシ神の森の背景ですね。こうした細かいところが美術館ぽくていいですね。

 

MASTERPIECE Princess Mononoke

 

建物の壁に巨大なタペストリーがかざってありました。映画もののけ姫で、傷ついたアシタカをサンがシシ神にゆだねるシーンで登場した森の中の小島ですね。これだけで作品として充分成り立つくらい存在感のある絵です。「MASTERPIECE」「Princess Mononoke」

 

The Girl IMPRESSION Who Leapt Through Time

 

これは「時をかける少女」の主人公マコトが住んでいる家ですね。庭先の植物や家の中のソファ、階段、ガラスの窓と縁側。光の具合と植物の活き活きした様子からこれだけで「夏」ということが伝わってきますね。「IMPRESSION」「The Girl Who Leapt Through Time」

「アニメ背景」ではなくてこれは一つの芸術作品ですなぁ…

 

IMPRESSION Whole Cloud

 

これはなつかしい! 小学校の教科書にのってた「くじらぐも」ですね。いやぁなつかしい。

調べてみたろころ、教育用アニメーションとしてDVDが販売されていました。一般での発売なさそうです。

くじらぐも  子供向けアニメーション

 

シシ神の森 写真撮影コーナーシシ神の森 写真撮影コーナー

 

シシ神の森を再現した撮影コーナーもありました。間近で見ると本当に本当に細かくて。

代表作 天空の城ラピュタ 火垂るの墓 もののけ姫 時をかける少女

入り口はこのように代表作の名前が記されています。写真撮影はココまでOKでした。

このラインナップは全て見ているので、どのシーンが展示されているのか、本物はどんな感じなのか、かなり楽しみです。

 

こちらはラストの松本城。長野限定展示となっています。

山本二三展は全223点の作品とポスター等超充実の内容

山本二三店展のポストカード山本二三展のポストカード

 

こちらはミュージアムショップの絵葉書ですが、恐ろしく丁寧で細かい素晴らしい背景画が全223点+映画のポスター5点4が展示されており、大満足のボリュームでした。

「あ、この場面は時をかける少女で、まことがおばさんと転んだところだな、。あ、このグラウンドはキャッチボールしていたところだな」と原作ファンである僕はぶつぶつ言いながらかなり楽しんで観ることができました。

「アニメーションはこうした仕事の上で成り立っているんだ」ということも実感できましたし、貴重な原画を自分の目で見ることが出来る機会は限られているので、訪れて本当に良かったです。

印刷物や、映像ではわからない部分って絶対あって、生原稿の迫力から伝わるモノを感じることができて。好きな作品に関連するものを見るのはやはり楽いですね。

松本美術館の常設展示には草間彌生のコレクション

松本美術館の常設展示には草間彌生の初期の作品や、超巨大な作品も展示されていました。

常設展示でここまであるのはそれだけで相当な魅力があります。ただただ「すごい」としか言いようがないのです。

自動販売機やマネキンも草間彌生カスタムになっていました。水玉、というだけで草間彌生さんとわかるのはよくよく考えるととんでもないですね。

松本美術館のミュージアムショップ

「時をかける少女」が大好きなのでクリアファイルと複製画を買いました。坂のある町の夏の一日。この画をみるだけで映画の色々なシーンが蘇ってきます。

これでアニメキャラが描いてあるとちょっと仕事で使いにくかったりしそうですが、コレだとなんだかおしゃれですね。

まとめと感想に変えて 山本二三と新海誠

長野から岐阜へ帰る途中のサービスエリアでたまたま見かけた「君の名は」バス。

 

新宿から飛騨市への観光バスでした。

新海誠監督といえば「背景がとんでもなくキレイ」というのが特徴の一つだと思いますが、その源流というか、土台を作ってきたのが山本二三さんなのかな?とそんなことを思いました。

よくよく見ると雲とかビルとか影響がやはりあるのでしょうね。

山本二三さんがいたから、日本のアニメーション美術の礎が築かれ、それが受け継がれているのでしょう。日本のアニメの伝統のひとつとしてこれからも美しい背景の作品がたくさん生み出されていってほしいです。

ABOUT ME
sunny
サニーのレポートブログ「サニレポ」の運営者サニーと申します。 音楽と本、使ってよかったモノのレビューなどを書いています。 詳しいプロフィールは → コチラ