書評 マンガ

【書評】顔ニモマケズ 水野敬也 物事をどう捉えるか 自分次第

 

夢をかなえるゾウを読んだはいいけれど内容をほとんど覚えていないサニーです。

突然ですがあなたは「見た目」にコンプレックスを持っていますか?

私は持っていました。(具体的には体型、鼻の穴が大きいこと)

こんな質問をしておいてなんですが、コンプレックスを持っていない人なんて皆無かもしれません。

今は「まぁこんなもんだろう」と完全に割り切っていますが、それもある出来事がきっかけでした。

この本は、「見た目問題」に取り組むNPO法人「マイフェイス・マイスタイル」の方から紹介された顔や外見に症状を持つ当事者の方たちとの対談集、インタビュー集となっています。

その言葉を読んでいて「物事は観る角度によって変化する」という当たり前のことに気づくと同時に、現在の自分はどうかな?という事を考えるきっかけになりました。

色々書きましたが、「良書」です! ぜひ読んでみてください!

 

顔ニモマケズ  水野敬也著

 

 

[aside]時限再販
この本の背表紙に○時(○の中に時)という表記があって調べてみたら、時限再販という制度があるらしいです。一定期間経過すると書店で価格を決められる、といった制度らしい。 [/aside]

副題として「どんな『見た目』でも幸せになれることを証明した9人の物語」とあり、十人十色、千差万別と言いますがその中でもかなり特徴的な外見を持つ9人の方が出てきます。

 

「めっちゃ大変そうだな…」というのが率直な感想です。身近にいたらあまり喋らないかもしれない。むしろ距離を置くかもしれない。あまりかかわらないようにするだろう。

 

私のコンプレックス

 

冒頭でも書きましたが私は中学生の頃、「鼻の穴が大きいこと」がすごくコンプレックスでした。

北島のサブちゃんくらい大きくはないですが、顔の特徴として確実に挙がる程には大きい。

ある時、クラスメイトと口論になり、私は彼に「うるせーなチビが!」と言い、彼は負けじと「うるせーでっけえ鼻の穴しやがって!」と言い返されたことがあり。

自分が気にしていたことをクラスメイト全員の前で、大きな声で叫ばれ、少なからずショックを受け、それ以来気になって仕方がない。

写真を撮る機会がある時は少しでも鼻の穴が映らないように少しうつむき加減にするよう心掛け、夜寝るときは洗濯ばさみを挟んでみたり、スポーツ選手は鼻の頭にするテープを貼って寝てみたり…。

「もう少しだけ、鼻の穴が小さければ…」等という事が思春期を通じて悩みの種でした。

結局10代の頃はその悩みは解決せずに20代へ。

ある時友人と見た目やファッションの話になり、「あと10cm背が高ければな」とか、「もう少し筋肉が欲しい」とか理想の体型の話になったなりました。

その時「俺は背も普通だし、鼻の穴がでっけぇからなぁ」と結構勇気を振り絞って言ってみました。

そしたら

そんなことより、お前は髪の毛と髭をなんとかしろ」と言われました。

当時浅野忠信さんにアコガレていた事もあり、髪はボサボサ、髭も剃らずに居たのですが…完全な勘違い。

あれは浅野忠信さんだからOKなのであって、私がやったのではOUT。

いや、それよりも、私が十年近く悩んでいた悩みを、たったの5文字で粉々に打ち砕かれた、そのことがショックでした。

「そんなこと?そんなことなのかこれは?」と思って彼に聞いてみると

そんなもんどーでもいい。先ずは髪型少しは整えろ。髭を剃るか、きちんと整えろ!」

…そーですかそんなもんですか。

後に他の友人に

「鼻の穴が大きいってのがコンプレックスだったんだわぁ…アハハ!」

と軽い感じで言ってみたら

「あぁそんなの気にしたこともなかった」

とか

「言われてみたら確かに少し大きいかもね」

とか

「そう?ところでさ」

とか…

 

この件がきっかけで、私の「鼻の穴が大きい」というコンプレックスは解消されました。

 

それぞれの境遇、それぞれの悩み

 

この本の中に出てくる方々は、様々な症状を抱えながら、それでも人生をとても前向きに生きている方々ばかり。

生まれつきでどうしようもない、という点では私の鼻の穴が大きいという身体的特徴と同じかもしれませんが、違うのは「ずっとその症状と付き合っていかなければならない」という点。

私の場合、やろうと思えば美容整形で何とかならないこともない。

ですが、彼らは根治は難しい方たちばかりです。

私の悩みよりも相当深く悩まれたことであろうというのは本を読んでも明らかです。

ですが、彼ら、彼女らはそれらを乗り越えてきました。

そして、それらの言葉、物語を読んでいると、私の心を揺さぶる何かがありました。

それは、著者の言葉を借りると

彼ら・彼女らは人生でつらい出来事を経験し、悩み抜き、それを乗り越えたにもかかわらず、

「これからも自分は悩みつづけていくだろう」と答えていたからです。

「顔ニモマケズ」より本文より引用

という一文。

実際に悩み、傷つき、戦い、倒れ、それでも向き合って歩を進めた「勇者」とでも言いましょうか…。

自分は果たして、そこまで深く悩み抜いたことがあっただろうか?

悩みについて真剣に向き合ったことがあっただろうか?と自問自答をしてみたり…。

どんな「見た目」でも幸せになれる。

幸せの定義っていったい何?とも思いますが、きっとそれは自分自身が考え抜いた末に出すしかないし、どん底に落ちた時にふと気づくものなのかもしれないなぁと。

久しぶりに良書でしたね。一気に読めました!おすすめです!

以上!サニレポでした!

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sunny
岐阜 大垣を中心とした西濃地方を中心とした地域ブログ「サニレポ」を運営しています。 音楽と本、使ってよかったモノのレビューもしています。 詳しいプロフィールは → コチラ