「世界が尊敬する100人の日本人」の1人に選ばれたアーティスト「高木正勝」
孤高のバンド「クラムボン」のヴォーカル&ピアノ「原田郁子」
この2人が揃って出演するソロピアノコンサートに参加してきました。
ピアノだけのコンサートって十何年ぶりでしたが、非常に満足度の高いコンサートでした。
ピアノって素晴らしい楽器だなぁと改めて再確認。
そして、ピアノ・ミュージックの良さ、その魅力が伝われば幸いです。
Quiet Hill 2017 SOLO PIANO CONCERT

Twitterでたまたま知った今回のコンサート。
全席指定で「400名限定」という非常に貴重な機会となりました。
前情報を殆ど知らなかったのですが、訪れた印象は「非常にオシャレな空間」
正直こんなイベントが開かれている浜松市が羨ましい。

手作り感溢れるフラッグ

会場に着くと飲食ブースは既に人で賑わっていました。
なんか開場にいる人みんなすっごいオシャレな方々ばかりで、なんだか自分もオサレになったような気分。

入場の際にこんなかわいらしいシールを貼っていただきました。


「ディジュリドゥ」奏者のGOMAさんの絵画も展示されていました。
点描画ってやつなんですが、グラデーションが本当美しい。
小さい作品は販売もされていました。壁に飾るのもオシャレでいい。
ちなみにGOMAさんのバンド「GOMA&The Jungle Rhythm Section」のグルーヴはヤバいです。
頂も行きたいな。
そんなこんなで開場、開演。

最初に原田郁子さんのソロ。50分の予定になっています。
その後に40分程の休憩を挟んで高木正勝さんのソロ。こちらは1時間程の予定となっております。
敬愛するふたりのアーティストの演奏を1日で両方見られるなんて、なんて贅沢な時間なんだろう。
原田郁子 Quiet Hill2017 ソロピアノ セットリスト

原田郁子さんのソロ名義で出されているアルバムの曲からの演奏が主な内容でした。
セットリスト
- ワルツ
- ピアノ
- やわらかくてきもちいいかぜ
- ユニコーン
- drifter(キリンジ カバー)
- 銀河
- 君は僕の友達
開場の照明が落ちてもうそろそろかな?と思っていたところにステージ袖から「ひょっこり」現れた原田郁子さん。
そのままピアノに座って1曲目「ワルツ」を弾き始めます。
1枚目のソロ・アルバム「ピアノ」に収録されている、インスト・ナンバー(というかピアノ曲)
クラシックな雰囲気ながらも迫力のある展開が魅力的な楽曲。
続いてケモノと魔法に収録されている「ピアノ」
クラムボンともまた違う、彼女の音楽世界へと連れて行かれます。
ここでいったんMC。全国を飛び回る中、ずっと気になっていた「川」が会場近くの「天竜川」だというお話で会場の空気がりらっくすした雰囲気に。
浜松市は「YAMAHA」の本社があるピアノと縁の深い場所。聖地といってもいいのかもしられません。
続いて女優の蒼井優さんが主演の映画「100万円と苦虫女」の主題歌にもなった「やわらかくてきもちい風」
生で初めて聞くと、サビの気持ちよさが本当にいい楽曲でした。
続いてHUSKING BEEの「友部正人」さんに歌詞を依頼したという「ユニコーン」
「年齢を重ねるということはどういうことか?」という事をテーマに書かれたそうで。
ゆっくりとつぶやくように歌われました。
続いてキリンジの大名曲「Drifter」のカバー。
個人的にこの曲が聞けたので来たかいがありました。ってくらい好きな曲。
キリンジのバージョンも素敵なんですが、原田郁子さんのカバー・バージョンがシンプル極まりなくてすごくいいいんです!
からの忌野清志郎さんとの共作「銀河」へ。
なにこの流れ。最高すぎる。
この曲は忌野清志郎さんが生前最後にレコーディングされた曲だそう。
2017年の中津川ソーラーで最後に演奏された「雨上がりの夜空に」とも繋がる、と勝手に思っていました。
そして「アンコールの体で(笑)」とそのままラストの曲へ
「なににしようかな?」と選ばれた曲は「木綿のハンカチーフ」でおなじみの太田裕美さんに歌詞を提供し、作曲は「ハナレグミ」の
「きみはぼくのともだち」という曲
初めて聞いたんですが滅茶苦茶いい。太田裕美さんも歌すっごいうまいなぁ。
またひとついい曲と出会えました!ここで長めの休憩をはさんで、高木正勝さんのライブへ続きます。
高木正勝 セットリスト

高木正勝 セットリストと書いておきながら、ほとんど曲わかりませんでした。
2017年の3月にソロモン諸島へ旅行へ行った際に「全体性」という言葉を体感したりしたそうで
ソロモン諸島から帰ってきました。
ひさしぶりに「全体性」というものを味わいました。
数分歩けば一周してしまうような、ぽつり浮かぶ小さな島で、海に浮かびながら寝起きしていると、きめ細やかな自然と自分が溶け合いました。
なんだろう「全体性」って。
よい旅でした。 pic.twitter.com/PsMFVKKTUU— 高木正勝 (@TakagiMasakatsu) 2017年3月22日
それから日記的なものを録音したシリーズを配信し始めていました。
新しいプロジェクトを始めてみようかと思います。と言っても、気が向いたときに録音をリリースするだけなのですが。二十歳の頃に自分の部屋に合うような音楽が欲しくて鳴らしていたように。
高木正勝 Marginalia #1https://t.co/o63x7eFnmA— 高木正勝 (@TakagiMasakatsu) 2017年4月8日
「Marginalia」という曲のシリーズ
https://takagimasakatsu.bandcamp.com/
↑バンドキャンプというサイトで配信しています。視聴可能。どれもいい曲ばかりです。
コンサートは実験的な感じで、これらの曲を演奏されました。
高木正勝さんのコンサートは初めての経験でしたが、そのテクニックとスケール感はすごいの一言。
ピアノ曲は普段からも聞いていますが、本当に生演奏の迫力は凄かったです…いいモノ見た!
心地良すぎて少し眠りの世界に入りかけましたね(笑)勿体ない。
「波の音とか、虫の声とか、世界が鳴らしいる音に自分の音楽を合わせてみたい」という趣旨の事を仰っていて、自然と同化したような音楽を今は追及されているのかなと。
本当に心地よい素晴らしい体験でした
アンコールで代表曲「girls」がリクエストされて嬉C!
本当に美しい。
その後、原田郁子さんをステージに招き入れ、2人のスペシャル・セッション。
動物の鳴き声をまねたり、「アゲハ」と言う曲を会場のみんなで歌ったりと、和気あいあいとした空気に
壇上の2人が子供みたいに楽しんでいたのがとても印象的でした。
この2人のセッションの音源が「TO NA RI」というシリーズで販売されています。
この音源の5曲目、6曲目がそのまま今回も演奏された感じですね。
この音源は2010年に発売されたものですが、僕の愛聴盤となっています。滅茶苦茶オススメ
この会場に来ていた400名の方は全員買いましょう(笑)
まとめ
いつか一度は聞いてみたいと思っていた高木正勝さんのコンサートを、原田郁子さんとの共演という形で初めて見られてとても貴重な体験が出来ました。
企画してくれた団体さんに感謝。ありがとうございます。
ピアノという楽器の良さは色々ありますが、その美しさと音色はほかのなにものにも代えがたいですね。
ザ・ピアノエラというイベントが来月東京であるのでそれにも参加したいなぁ…
世の中には未知の素晴らしい音楽が沢山。生きている間に出来る限り触れたいです。
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