仕事でやることが沢山ありすぎて、どれから手を付けつければいいかわからない…なんてことありませんか?
僕はしょっちゅうです(笑)
そんな時には「優先順位をつけなさい」とか言うけれど、それって言い換えると「大切なものを選ぶ」ということ。
そして逆に言うと「要らないもを選ぶ」と言うことでもあり。
この記事では僕の体験談を書いていきますが、書こうと思ったきっかけはwebニュースで見た「死のお片付け」というスウェーデン式の断捨離という言葉に興味を持ったから。
2017年の春に臨終体験をした。死に向き合うってほんとすごい体験だった。
スウェーデン式断捨離「死のお片付け」とは? 「こんまり式」はもう古いのか | ニューズウィーク日本版 – 東洋経済オンライン https://t.co/Y1G0eoIzk8@Toyokeizaiより
「死」という言葉はとても強烈なインパクトがあります。
そして「臨終体験」という怪しさ満点な単語がありますが…僕個人にとっては今までの人生で体験した中で一番感情が揺さぶられた体験でした。
日々の生活で消耗しているあなたが「自分が一番大切にしているモノはなにか?」という問いのヒントになれば幸いです。
僕が参加したワークショップ「旅だち」について
岐阜県関市にあるお寺「大禅寺」にて行われたワークショップ。
「旅だち」はトライベッカ映画祭2017で4月21日に、ラインナップされて映画のタイトルにもなった「The Departure」です。
第9回「旅だち」ビジョンマップより引用
英語字幕付きの13分の動画がありますので是非雰囲気を感じるためにご覧ください!
ヤフーニュースにも紹介された作品です。
元パンクロッカー禅僧が自殺防止活動に注力する姿を追ったドキュメンタリー
こういった体験は初めてだったのですが、非常に貴重なワークショップかと。
どういったことをするワークショップなの?
*「旅だち」ビジョンマップの流れ。お伝えします。必要なあなたと私に届け!
- 大切なもの、こと、ひと、ベスト12のシンボ化抽出。
- シンボルを並べて、持ち寄った雑誌の切り貼りして各自ビジョンマップ作成。
- 末期ガンシナリオ ロールプレイ。12の大切なものの順位発見。
- ビジョンマップ校正。
- 看取り看取られ最後の10分おわかれの言葉。あなたの葬儀。
- 旅だち達と、ここだけのシェア。
- エンディングセレモニー
- 寄り合い(懇親会)第9回「旅だち」ビジョンマップより引用
いかがでしょうか?
僕はかなり興味が湧いて参加しましたが、「参加してよかった」と心の底から思っています。(なんでもやってみようの精神)
特に印象的だったのが
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- 大切なもの、こと、ひと、ベスト12のシンボル化抽出。
- 末期ガンシナリオ ロールプレイ。12の大切なものの順位発見。
- 看取り看取られ最後の10分おわかれの言葉。あなたの葬儀。
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多くの「気づき」がこのワークショップで得られました。
4つのテーマから大切なものを3つずつ選ぶ
4つのテーマはそれぞれ
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- 大切にしたい人
- 大切にしたいこと
- 大切にしてるモノ
- やりたいこと
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以上4つのテーマから、順不同で3つずつ「ふせん」に書き出していきます。
コレがなかなか選べませんでした。
ちなみに僕の場合は
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- 「人」は「家族」「友達」
- 「こと」は「趣味」「健康」
- 「モノ」は「iPhone」「楽器」
- 「やりたいこと」は「家を建てる」「ライブに行く」
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こんな感じでした。
実際にやってみるとなかなか選べないものですね…。
「結婚相手や恋人に求める3つの条件」を最初に出させて、「じゃあ4つ目は?」という心理テストがありますが(4つ目はひねり出して考えるため、それが本当に求めている条件らしい)それに近い印象でした
ロールプレイの中で3つずつ「捨てる」
12個全て選択が出来たら、ロールプレイ「末期がんシナリオ」が始まります。(冒頭の動画で少し様子が描かれています。)
個人的な話ですが、このワークショップに参加したつい先日につらい別れがあって、その要因が同じ病気だった為、ものすごく集中していました。
少しずつ「死」が近づく中、あなたは「たいせつにしていた12個」の内、3つずつ「捨てて」いきます。
早い段階で「iPhone」やら「ギター」は無くなっていきました(笑)
最後まで残ったのはなんでしょうね。あなたは
看取り、看取られお別れの言葉。そして自分の葬儀
このワークショップでは数名の方が参加されていたのですが、この体験が非常に強烈でした。
その時に初めて会った人の「最後の言葉」を聞き、「自分が最後に伝えたいこと」をその人に話す。
いうなれば「遺言」です。
僕がパートナーになった方がとても素直にそれを話すのを聞いて正直とても驚きましたが、その方のおかげで僕自身もとても素直に話すことが出来ました。
内容はもちろん秘密です(笑)
ただ、圧倒的な感謝しかなかった。
「ありがとう」もう本当に殆どこれだけ。
あと、近しい人が去って間もない時期だったので、滅茶苦茶泣きました。
その語、顔に白い布を被せられてお経を挙げられるなかなかシュールな状況に…。
「死」を強烈に意識できる貴重なワークショップ

こうして「臨死体験」ならぬ「臨終体験」を体験しました。
「死」を考えるということはそれはそのまま「生」を考えることでもあって。
「最後の晩餐は何がいい?」とか「明日世界が終わるなら何したい?」とか色々そういった類の質問がありますが、正直それを真剣に考えることって難しい。
身近な人が居なくなってしまった時は別ですが、それ以外は普段忘れてしまいがち。というか普段から「死」を意識することは僕はありません。
ただ、このワークショップに参加したことで、「その時自分が一番大切だった人」を思い出して、感謝することが出来ます。(嫁さんです)
「大事なものを選ぶ」という事は「それ以外のものを捨てる」ということと同じで、それって断捨離とか片付け、整理整頓だなぁ、と感じたわけで。
死の前にたった一つ選ぶという「究極の断捨離」だなぁと。
(死ぬ時はひとりで旅だつわけですが)
まとめ
やることが多すぎて何をすればいいかわからないという事は確かにあります。
出来ることって数少ないし、限られている。
「大事なことに集中する」「それ以外の事は断る」「いらないものは捨てる」「嫌なことからは離れる」
こういう考え方が出来れば自ずと絞られてくるし、シンプルになれる。
でも、そうは言ってもなかなかそれは難しい。
そんな時は「死」について(生について)真剣に考えてみるのもありかと。
死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。
講談社文庫 村上春樹『ノルウェイの森』上巻48ページより引用
ノルウェイの森を思い出してしまいます。
岐阜県でこういったイベントをやっているんだなぁとそんな縁にも感謝です。
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最後まで読んでくれてありがとうございます。
以上!サニレポでした!